旧式システムを最新のPLC・HMIおよびIoT接続対応へアップグレードします。
当社の Modernization & Retrofit(モダナイゼーション&レトロフィット) サービスは、既存の設備や生産ラインを「一から入れ替える」のではなく、制御系という“頭脳と神経”部分をアップグレードすることで、寿命と性能を向上させることを目的としています。老朽化した設備に対して、新しいPLC・HMI・ドライブ機器・IoT接続機能を導入し、信頼性・可視性・制御性を高めながら、これまでの設備投資(機械本体・治工具など)を有効活用します。
まず、現行システムの詳細な診断からスタートし、PLCプラットフォーム、配線、センサー、ドライブ、安全回路、オペレータインターフェースなどを総合的に評価します。その結果に基づき、何を活かし、何を更新し、どのようなステップでダウンタイムを最小限に抑えながら入れ替えるかという、現実的なモダナイゼーションロードマップをご提案します。一般的な対応範囲としては、旧式PLCから最新機種への移行、制御盤の再設計・更新、ハード配線の押しボタンスイッチを直感的なHMIへ置き換え、工場全体でEtherNet/IP・PROFINET・Modbus TCPなどの通信ネットワークを標準化するといった内容が含まれます。あわせて、設備を**“つながる工場”の一員**へと進化させます。産業用IoTゲートウェイやデータロギング、MES/ERPあるいはクラウドダッシュボードとの接続を行うことで、既存設備からも生産実績、アラーム、エネルギー使用量、機械ヘルス状態といったリアルタイムデータを取得可能にします。これにより、新規設備の購入コストをかけずに、OEE(設備総合効率)の見える化、予知保全、データに基づいた意思決定への道が開かれます。
レトロフィットのプロセス全体を通して、当社はリスクと変更管理を重視します。移行計画の策定、可能な範囲でのステージング環境での事前テスト、生産スケジュールに合わせた切替タイミングの調整などを行い、稼働への影響を極力抑えます。コミッショニング完了後は、更新されたドキュメント一式の提供に加え、トレーニングや長期的なサポートを通して、お客様のチームが新しい制御アーキテクチャに安心して対応できるよう支援します。
主な対応内容:
当社の Modernization & Retrofit サービスにより、既存設備に「新たな命」を吹き込み、より高い信頼性・接続性・データ活用力を備えたラインへ進化させることができます。今日求められる生産性とデータ要件に、今お使いの設備で応えていくことが可能になります。
詳しいソリューションについては、ITS TECHまでお問い合わせください。